2011/02/16

作家Q&A: tamaxさん

「garden展」の参加者が28名でしたので、この細く長く続けているインタビュー企画もようやく後半へと突入しました(^^)
15人目の作家は、メムバーで唯一「パラパラ漫画家」の肩書きを堂々掲げる、tamaxさんです。tamaxさんは第2回のポポタムでの展示から参加しています。
Q: 今回の作品「The Perfect Garden」は、ざっくり私の言葉で説明するの難しいんですけど、「畑」「池」「木」そして「家」の4冊のパラパラ本を鑑賞者が思い思いに庭の中に配置するという、何度も美味しい(?)作品です。
全体のコンセプトと、4つのアイテム、そしてそれぞれの中身は、同時に思いついたんですか?それとも順繰りに?この形までたどり着いた道のりを少し聞かせて頂けますか?

A: 今回の展示のテーマである「庭」を考えたとき、自然がいっぱいの「庭園」ではなく、自分の中にある「インナーガーデン」に焦点を絞ろうと思いました。それには「箱庭」というカタチがぴったりだったのです。
ちょうどそのとき、MAKAI feat.青山テルマの「garden of love」という曲を聴いていて、その歌詞に
私の庭では あなたは青い空
私の庭では あなたは虹
私の庭では あなたは太陽
という部分があってそこから着想したとも言えます。
腕の花が咲き、脚の木が生え、そして自分の分身が泳ぐ池があります。
「家」には全体のイメージを集約する働きを持たせました。
それぞれの作品の中に「箱庭」があり、そして見る人にとっても「箱庭」になる入れ子構造にしてみたらおもしろいと思ったのです。




Q: 「ガーデン」というテーマ自体についてはどう感じましたか?自分の作品に、どう反映させようと思った?

A: やはり、人が集う開放的な庭ではなく、自分自身の内へ内へと広がっていく感覚のある作品になればと思いました。


Q: 今回の作品作りで苦労をした点、発見した事、ここは注目して欲しいというポイントがあったら聞かせて下さい。

A: 楽しんでできたので苦労はほとんどありませんでしたが、強いて言えば4つネタを描くのが大変でした。注目してもらえるなら、「家」に一番コンセプトが反映されているので時間がない方はそれだけでも見てください。


tamaxさん、ありがとうございました!
彼女はFLIP・SLIDERというパラパラマンガのシリーズ作品を、ショップやイベントで積極的に発表、販売しています。
ぜひそちらもお手に取ってご覧下さいませ。きっと全部揃えたくなります。(販売場所はウェブサイトをチェックして下さい)

*なお、「garden展」のDMデザインはtamaxさんが制作して下さいました。
毒かわいくてtamaxさんらしい。

1 件のコメント:

  1. ヒデト2/18/2011

    なんかこのインタビュー参加作家全員分読んだ後に
    また同じものの展示会したいですよね
    ヘー、とかなるほどーとか気付かなかった!とかがたくさんです

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