2011/01/29

作家Q&A: 西村貴世さん

大変遅ればせながら、2011年開幕おめでとうございます。
皆さまにとって、豊かで楽しい年になりますように。

さて、昨年3月に開催した「ぱら喫」garden展の作家インタビュー、まだまだ続きます。
11人目は、「ぱら喫」立ち上げ人の1人であります、凄腕アニメーターの西村貴世さんです。

Q: 今回の「PARAPARA THEATER - THE GARDEN IN THE BOTTLE」、
皆さんお気づきでしたか?コピーやプリントアウトでなく原画オリジナルだったんです。管理する側としてはちょっと怖かったですが、見る方としては西村さんの画力をより肉迫して感じられたのではないかと思います。
1点ものを出品するのは、複製品を出すのと何か意識が違いましたか?

A: 本当は出力した物を展示する予定だったんです。ところが直前にスキャナーが故障!じゃあ、いっその事一点物にしようか、というのが真相です。
ここからは後付けの理由ですが、最初に描いたぱらぱらまんがのように、鉛筆で描いた物を見てもらうのって楽しいなって思ったのです。
意識した所とはいうと、当然鉛筆ですから色はつけても、インパクトには乏しい見た目になります。でもその分だけ、めくったら「うわーっ」とビックリするような展開ならないだろうか。そんな部分でした。




Q: 画材は鉛筆と、色は普通のカラーマーカー?

A: はい、2Bの鉛筆にコピックです。


Q: 「ガーデン」というテーマ自体についてはどう感じましたか?自分の作品に、どう反映させようと思った?

A: ガーデンというと思い浮かんだのは村上春樹さんの「最後の午後の芝生」のイメージでしたが、色々揉んでいるうちに全く違う物になっちゃいました。たどりついたのは「ハンモックとサイダーと猫」


Q: 今回の作品作りで苦労をした点、発見した事、ここは注目して欲しいというポイントがあったら聞かせて下さい。

A: パラパラマンガ制作ではいつもそうなんですが、イメージにたどり着いて、勝手に手が動き出す時が本当に楽しいのです。脳内麻薬でちゃってます。
もうずいぶん経ちますが、期間中わざわざ足を運んで、あんな小さな世界をのぞきに来ていただけたみなさまに感謝しています。ありがとうございました。


以上です。西村さんありがとう!
左の写真は、貴重なぱらマン制作過程の図です。

なお、西村さんについては旧ブログでも記事にしました。
よろしければ、下記ご覧下さい。
http://paraman.exblog.jp/10158226/

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