2010/11/15

作家Q&A: こぐまあつこさん

garden展作家インタビュー、10人目は、コマ撮りアニメーション作家のこぐまあつこさんです。



Q: 今回の『熊庭 〜The garden of the bear〜』、他の作品との明らかな違いは何といっても「香り」がついてる事だと思います。
香りをつけたのは、初めての試み?どういういきさつで、香りをつけようという事になったのですか?

A: ぱらぱら作品としては、初試みです。
構想段階で既に、自分の中で作品の匂い(イメージ)が出来ていて、ぱらぱらめくってくれた方が、作品の中の“くま”が匂った空気を一緒に感じてくれたらなぁ〜っと思いつつ、制作しました。




Q: 香り選びは苦労しましたか?

A: いつかは、自分の手で香り作りまでやってみたいと云う想いはあるのですが...
今回は時間もないので、持っているお気に入りの香りの中から、イメージしていた香りに近い物をチョイスしました。


Q: ガーデンというテーマについてはどう感じましたか?自分の作品に、どう反映させようと思いましたか?

A: 私のイメージだと「庭 〜garden〜」って、“小さな宇宙を創作する事”だと考えているので、今回のお題も、かなり面白いな〜と思いました。

制作に関しては、お題を貰って直ぐに、ぱっとひらめいたのが
“くま” “小さな宇宙” “草木の息吹く時” 
この3つの要素を取り入れた作品が作れないかと考えて作業しました。

裏タイトルは、「こぐまの妄想」です。
冬眠明け、草木の芽吹く音と香りに包まれたこぐまが、ちょいと良い気分になって地上へ飛び出して行く、そんな高揚感を表現してみました。がぉぉ


Q: 今回の作品作りで苦労をした点、発見した事、ここは注目して欲しいというポイントがあったら聞かせて下さい。

A: 面白かったのは、製本。
見よう見まねで製本してみたのですが、なんとか形になりました。ほっ。
小人の本屋さんになった気分が味わえました。

注目ポイントは、触(めくる)・視(みる)・嗅(かぐ)の3つの感覚を味わえるところ。
プラス、聴覚に関しては、一部の方限定ですが、
私が受付けをしていた時に会場で流していた音楽をバックにパラパラして頂くと更に、いー感じであります。
残りの味覚は、次回の課題に。

毎回この展覧会をすごく楽しんでいます。
作品制作も楽しいのですが、それ以上に、他の参加作家さん達の作品を拝見&体感するのが本当に面白くて、搬入日はワクワクであります。
是非、みなさんのご参加をお待ちしております!
一緒に、ぱらぱらしましょう♪


こぐまさん、どうも有り難うございました。
ちなみに、作品についていた香は「ユーカリ」です。
訳あって、いま私の手許に作品があるのですが、とてもよい香りです。想像力をさらに刺激させる感じです。

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